水辺の二人 〜マグリットプランⅣ〜
青空の下を
二人は歩いていた
雲の形を
話題にしながら
池の近くには
白いアパートメント
灯火が
水面に映り
ゆふらりら
暗闇の中から
突き出た
一本の木は
地上の親愛には
なんの関心もなく
青空に憧れるばかり
その先にあるものは・・・
誰も知らない
灯火がゆれる
水面を
覗き込む勇気が
持てない二人
水面に映り込むものは・・・
言葉にできない
輝きが支配する
帝国の面影は。
「光の帝国」より
( pour L’ empire des lumieres )