104hero〜詩を書く人〜

104heroがつらつらと詩を乗っけていきます。

水辺の二人 〜マグリットプランⅣ〜

青空の下を

二人は歩いていた

雲の形を

話題にしながら

 

池の近くには

白いアパートメント

灯火が

水面に映り

 

          ゆふらりら

 

暗闇の中から

突き出た

一本の木は

 

地上の親愛には

なんの関心もなく

青空に憧れるばかり

 

その先にあるものは・・・

 

          誰も知らない

 

灯火がゆれる

水面を

覗き込む勇気が

持てない二人

 

水面に映り込むものは・・・

 

          言葉にできない

 

輝きが支配する

帝国の面影は。

 

     「光の帝国」より

     ( pour L’ empire des lumieres )