誰もいない一本道を
いつも独りで歩いてきた
振り返ることは
もう忘れた
JAZZのように
歩かなくなってから
どれくらい経ったか
わからない
Swingもしない8beetで
歩いてゆく男
(彼は )
(不本意ながら )
(黒いマントを )
(なびかせてます)
彼は
自分だけが
闇に包まれてると
思ってる
本当は
光の粒に囲まれているのに
幼い頃の傷跡も
その光の粒がかき消していくのに
懐の刃だけが
今日もまっとうな仕事を
してきます
(彼は )
(不本意ながら )
(黒いマントを )
(なびかせてます)
そして
小さな女の子の手を引いて
十字路を左に曲がる男がいたら
それが彼です