104hero〜詩を書く人〜

104heroがつらつらと詩を乗っけていきます。

朝だから朝焼けだと決めつけるにはまだ早いと密かに想う男を追いかけて ~手塚計画2~

誰もいない一本道を

いつも独りで歩いてきた

振り返ることは

もう忘れた

JAZZのように

歩かなくなってから

どれくらい経ったか

わからない

Swingもしない8beetで

歩いてゆく男

  (彼は     )
  (不本意ながら )
  (黒いマントを )

  (なびかせてます)

彼は
自分だけが
闇に包まれてると
思ってる

本当は
光の粒に囲まれているのに

幼い頃の傷跡も
その光の粒がかき消していくのに 

懐の刃だけが
今日もまっとうな仕事を
してきます

  (彼は     )
  (不本意ながら ) 
  (黒いマントを )

  (なびかせてます) 

そして
小さな女の子の手を引いて
十字路を左に曲がる男がいたら

それが彼です